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大学卒業を控え就職活動を進めるにあたり、自分をじっくり振り返る機会がありました。その時、まず思い浮かんだのは、高校時代に経験した介護施設でのボランティア活動。当時は『介助犬』の訓練士に興味があり、その一環でのボランティア活動だったのですが、自分の根本にあるのは『人の役に立ちたい』という想いであると気付き、介護職へ進むことを決意しました
初めの頃は、頑張ろうという気持ちばかりが先行し上手くいかないことも多かったのですが、先輩や仲間のアドバイスを受け、まずは焦らず、ご入居者の方をよく見て聞いて、お一人おひとりを知ることに努めました。すると、その方にとって心地の良い接し方やケアの方法が見えてきた。例えば、居室の外へ移動をお願いするにしても『外へ出ましょう』とストレートに言うのではなく、お花が好きな方なら『外のお花を見に行きませんか』と声を掛けてみる。ご入居者のお人柄に寄り添い、自然な暮らしの流れを大切にする工夫もできるようになったんです。この間、スタッフ仲間から聞いたのですが、僕が担当しているご入居者の方が周囲に僕のことを良いスタッフだと自慢しているらしいんです。正直、すごく嬉しかったですね
自分で言うのは照れますが、この頃、笑顔を褒めていただくことが多いんですね。考えてみたら、無意識に笑顔になっているということは、やはりこの仕事が好きで楽しめているということ。でも、僕がいま笑顔でいられるのは、先輩や仲間のサポートがあったからこそ。これからは、僕が皆を支えていく存在になりたいと思っています
(勤務先・役職等は取材当時のものです)