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T様･･･お父様 S様･･･ご子息
自宅介護を経てご入居へ
買い物や通院など、原付バイクに乗ってどこへでも出かけていたT様。奥様が亡くなって10年あまり、ご自宅で穏やかな日々を過ごされていました。そんなある日、自宅前の階段で転倒し、腰を悪くしてしまいました。そのことをきっかけに、近くに住んでいた一人息子のS様が看病のために実家に通うようになりました。
S様「父は1人でベッドから起きられない状況でしたので、苦労しました」
時間的な制約があるなかで献身的な看病を続けていたS様ですが、あることをきっかけに老人ホームを検討しようと決意。それは、寝たきりのT様の背中に褥瘡ができてしまったからだそうです。
S様「以前から家の近くの施設のことを調べてはいましたが、まずは相談してみようという感じでした」
ご近所の方にもアドバイスを受けながら色々と検討した結果、ライフコミューンあざみ野にご入居されました。
S様「24時間介護というのが入居の決め手になりました」
ご入居前は、T様がベッドから転落されたこともあり心配が尽きなかったそうですが、ご入居後は安心されているご様子がお話する表情から見受けられます。
やっぱりカラオケが一番
T様「会社が銀座だったので、アフターファイブも楽しかったですよ、カラオケなんかでみんなで盛り上がって」
大手化粧品メーカーの営業マンだった当時を懐かしそうに語るT様。現在のご様子からは想像ができませんが、入居当初はホームに慣れることができず気持ちの晴れない日々を過ごされていたそうです。
T様「ホームの職員と仲良くなってね。 『歌が好きなんだからカラオケを歌ったらどうですか？』と言われて、歌の本を貸してくれたんですよ。その方がずいぶん僕の生活を広げてくれました」
今ではホームでの１番の楽しみはカラオケだそう。日々、ホーム内のカラオケ機器で、歌を歌って楽しんでいます。
T様「曲のリズムはどんなだろうとか、どこでスタートしたらいいだろうとか勉強してね」
歌がお上手だと職員の間で有名なT様は、ホーム内の様々なイベントで、得意の歌を披露することもあるそうです。
ホームでの新しい楽しみ
近くに住んでるS様は週に1度はホームに面会にいらっしゃいます。その都度２人での外出を楽しんでいるそうですが、最近ではホーム主催の外出イベントにも積極的にご参加されています。
T様「紫陽花だったかな、綺麗な花の咲いてる公園に車で出掛けて、2時間くらいでしたけどね、楽しかったです」
少しずつ新しい楽しみも見つけられているご様子でした。
無理をせずホームに相談を
S様「入居にあたっては何の不安もありませんでした」
そう話すS様。ご実家に通いながらお父様の看病をしていた当時を振り返って、
S様「あのまま自宅で看ていたら本当に大変なことになっていたなと思います。今は24時間介護があったり、薬の管理など全部見てもらえて安心しています」
とのこと。
S様「ホームにお願いして、お任せできるところはお任せして、経済面など違う部分で自分たちが頑張るというのもありかなと思います。介護で苦労されている方もたくさんいらっしゃると思いますけど、家族の中で話し合うというのももちろんですが、1度ホームに相談して、お願いできるのであれば無理をせずにお願いする、そういう選択肢もいいと思います、すごくしっかりやって頂けるので」
自然な親子の距離感を保たれているお2人の笑顔に、1人で抱えないことの大切さを学びました。
