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福祉関係の大学で心理学を専攻。実習で特別養護老人ホームの現場を経験し、介護の現場に進もうと決心。新卒から入社し今年で6年目を迎え、昨年12月に着任した秋葉施設長の「人の本質を見抜く力」に衝撃を受け、理想の施設長として目標にしているそう。今後はより視野を広げるため介護福祉士と社会福祉士の資格取得に挑戦予定。
ライフコミューン新小岩の平均介護度は3.0と比較的高めですが、ベテラン職員ばかりではなく1/3は現場経験1~2年目の職員が働いています。しかし、職員は認知症ケアに必要不可欠な「寛容な心」を持ち合わせている人たちばかり。三浦さん「ご入居者からは男性職員がとにかく優しいと言われますね。ご入居者の変化にいち早く気付いてくれる、女性職員の「気づき」にもいつも助けられています。ライフコミューン新小岩はフロア介護ではなく、リビング介護をしています。出来る限り制限をなくし、転倒の危険がある方などを除いてご自身で歩ける方は自由に動いていただいています。館内を歩いている方の中には認知症の方もいらっしゃいます。1階の食堂とは違いフロアは静かですけれど、目が行き届くように職員がフロアを歩いたりお声掛けをすることで、僕たちがいることをご入居者に感じていただけるよう心がけています」
事務所やご入居者が集まる食堂から笑い声が聞こえ、明るい雰囲気のライフコミューン新小岩。三浦さん「事務所には自然と職員が集まります。ケアをしていての不具合、ご入居者、ご家族からのご意見を話し合うのは日常茶飯事。様々な施設で経験してきた職員ならではの知恵が出るのはもちろん、固定観念にとらわれない意見も出てきます。僕は「笑」を大事にしたコミュニケーションで意見を言いやすい雰囲気づくりを心掛けています。気持ちを溜めこまない職場環境だからこそ、「寛容な心」が維持できると思っています」
三浦さん「ライフコミューン新小岩は、建物自体は古い施設です。その分、みんなで工夫しています。最近では秋葉施設長の発案でチューブ型LED照明を導入し、エントランスの照明の暗さを緩和しました。今日は味気なかったエントランスの白い壁にドライバーさんの協力で「窓枠」を設置したんです。窓枠の上には女性職員がグリーンを飾ってくれて、それを眺めながら近くに置いているテーブルやソファの色合いを検討したり、窓枠の中には季節に合わせて写真を入れようなど、自然とみんなが集まって意見を出し合いました。物の位置を少し変えるだけで職員の導線が格段によくなったり、ちょっとした事ですけれど変えてみることも大切ですよね」