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2012年09月28日
ニュースリリース

10/1(月)、東京大学大学院医学系研究科に寄付講座「超高齢社会 感覚認知運動機能医学」開設

この度、木下グループ 株式会社木下の介護により、2012年10月1日(月)、東京大学大学院医学系研究科に寄付講座「超高齢社会 感覚認知運動機能医学」が開設されます。

日本は2007年に世界に先駆けて超高齢社会となりました。現在、日本人男女の「平均寿命」と、「一生涯のうち日常生活で支援や介護を要しない、自立して生活できる期間」である「健康寿命」の差は約8年。すなわち人生の最後の8年間は自立して生活できていないことになります。介護が必要になる原因の第1位は脳卒中、第2位は認知症であり、これらをはじめとする感覚や認知、運動機能の障害を伴う疾患が、介護が必要になる原因のおよそ60パーセントを占めています。
したがって、介護を要しない健康寿命を延ばすためには、脳卒中などの疾患に罹患した場合はもちろん、その前の健康な状態の時から、感覚や認知を意識したリハビリテーション、あるいは予防的運動が必要となります。しかしながら、感覚や認知機能そのものについての、さらにはそれが運動に及ぼす影響についての評価法や生涯を通じた自然経過が明らかでないために、どのようにして運動能力低下を予防するかの指針は明確ではありません。
この寄付講座では、人の生涯全体にわたり、感覚・認知機能、それらが運動に及ぼす影響について研究し、これらに関する新しい評価法を開発。リハビリテーションにその成果を応用することを目指すとともに、医療・介護・在宅を包括する超高齢社会の新しいヘルスケアシステムの構築に結びつけることを目的としています。東京大学医学部附属病院リハビリテーション科が協力講座となることで、研究成果を東京大学医学部附属病院における臨床に還元し、また研究の成果を広く社会に情報発信することが可能になっております。

「木下の介護」では、ご高齢者の方々が自立した生活ができ、明日への希望を持ち、生きがいを実感できる人生をおくれるよう、ご高齢者とその家族の「クオリティ・オブ・ライフ」をサポートしております。この寄付講座の開設により、生涯を通じた運動器障害やそれに影響を与える感覚・認知に関する研究が進み、研究成果が介護施設や医療機関をはじめ広く社会に還元されることで、介護を要しない健康寿命が延び、超高齢社会に貢献できることを願っております。

寄付講座の概要

1. 講座名称
(和文)
超高齢社会 感覚認知運動機能医学
(英文)
Department of Sensory‐recognition and Locomotive-function Sciences in the Super-aged Society
2. 設置場所

東京大学大学院医学系研究科

3. 設置期間

2012年10月1日 から 2017年9月30日(5年間)

4. 講座教員
  • 亀山仁彦(東京大学大学院医学系研究科 特任准教授、産業技術総合研究所 バイオメディカル研究部門副研究部門長兼任)
  • 四津有人(東京大学大学院医学系研究科 特任助教)
5. 研究目的

超高齢社会において健康寿命を延ばすために、運動機能維持が重要である。本研究は、感覚認知機能やそれが運動に及ぼす影響に関し、評価法や生涯を通じた経過を知り、結果を社会に発信することで医療・介護・在宅を包括するヘルスケアシステム構築に結び付けることを目的とする。

6. 研究内容・研究課題
  1. 感覚、認知、運動に関わる新たな評価法(神経機能画像や血液・尿中物質等)を探求し、リハビリテーション効果の評価への応用を目指す。
  2. 感覚による環境や自己の認知が運動機能に及ぼす影響や、これを応用した運動能力低下の予防ストラテジーを基礎研究・臨床研究を通じて明らかにする。
  3. 研究成果をメディカル&ヘルスケア・リテラシーに関する研究に統合し、超高齢社会における医療・介護・在宅を統括するヘルスケアシステム構築に関する社会啓発を行う。
7. 期待される成果

本講座の研究により、生涯を通じた運動器障害やそれに対する感覚・認知の影響に関する研究が進み、さらにリハビリ効果の評価にも応用できる。この成果を医療・介護・在宅を包括するヘルスケアシステム構築に結び付けることにより、社会や地域医療機関にその成果を還元することができ、遅れて高齢化を迎える諸外国にもその成果を発信できる。

8. 協力講座

東京大学医学部附属病院 リハビリテーション科

本件に関するお問い合わせ

木下グループ(株)木下の介護

  • TEL:0120-88-6090
    受付時間:平日・土日祝日 9:00~18:00
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